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マンション経営コラム

2016.09.23

【投資検証】 NISA~株取引の利益に「税がかからない」のは、魅力ですが...~

ジュニアNISAも始まって、話題のNISAって何??

株や投資信託の値上がり益や配当金が非課税となるのが、「NISA(ニーサ 少額投資非課税制度)」です。
2014年に始まった制度ですが、2016年1月には、非課税対象枠が100万円から120万円に増額されたり、4月には未成年者向け「ジュニアNISA」(非課税枠:80万円)が始まったり、最近も話題にこと欠きません。
株取引を身近なものにするための新制度だということは皆さん「なんとなく」ご存じで、非課税なので確定申告もいらないことも魅力に感じられるかもしれませんが、投資であることには違いがありません。「なんとなく」で始めるのではなく、始めるのなら、投資としての仕組みをしっかり知ってから始めたいものです。



では、NISAの仕組みは...

たとえば、ある年に100万円の株を購入して、150万円に値上がりした時に売却すれば、売却益は50万円です。けれど、これまでの通常の株取引なら、実際に手にできる利益は50万円ではありません。売却益50万円には税金がかかり(税率:20.315%)、50万円から税金101,575円(=500,000×0.20315)を差し引いた398,425円が利益となります。これがNISAなら、売却益50万円がそのまま利益として手にできるのです。
(【その他のNISAの基本知識】...1人に1口座。毎年120万円(2015年までは100万円)を上限とする新規購入分が対象。その売買益や配当が最長5年間非課税とされます。投資可能期間は10年。) なるほど、少額で始める株取引の利益が非課税になるのは確かに魅力ですが、ではこの制度にリスクはないのでしょうか?


損失が出れば、税金を多く支払わなければならない可能性が!?

「非課税だからお得」と聞いて口座をつくってNISAを始めたSさん、購入したA株は値上がりしましたが、B株はさっそく値下がりしてしまいました。まぁ、ありそうなことですね。株を少しでもご存じの方なら、ここで「損益通算」という言葉を思い出すのではないでしょうか。通常、株の取引での利益については、他の株取引で出た損失と合算(相殺)して税金を減らせる「損益通算」が使えます。でも、NISAでは...これが使えません。NISA株相互だけでなく、NISAと通常の株取引との間でもこの「損益通算」は使えません。
また、NISAでは損失の「繰越控除」が適用されません。「繰越控除」とは株式等の売却で出た損失を、翌年以降3年間にわたって確定申告することで、売却益や配当などの所得から控除できる制度です。
税優遇を受けられるのは「利益が出ている時だけ」、「損失が出た」場合はかえって不利に!という厳しい現実に、「こんなはずじゃなかった...」という株式投資(NISA)ビギナーさんもいるようです。もちろん、つねに利益を出す株式投資ができればいいのですが。やはり、それは無理ですよね。



堅実で幸せな人生設計にふさわしい「人生への投資」として考えれば、答えは明解!

「非課税投資枠を使いきらなかった場合は、翌年以降に繰り越しができない」「売却しても、売却分の非課税枠が復活しない」「海外転勤時には解約しなければならない」など、NISAには、なにかと制約も多いようです。それから恒久化の話も出ているそうですが、あくまでも現状では「非課税期間」も、「NISAという制度自体」も5年、10年と限定的。長期の「人生設計にふさわしい投資」とは、いえそうにありません。
「値上がりしていても、いつどうなるかわからない」のが株式市場の常。それは、NISAも同じです。相当な専門知識がなければ難しい「株式投資で利益を出す=安く買って、高く売り続ける」を選ぶか、先々まで長期的な見込みが立てられる「マンション経営=安定した収入が得られてリスクが小さい」を選ぶのか。...堅実で幸せな人生設計にふさわしい「人生への投資」として選ぶなら、答えは明白ですね。